法話を聞く・読む / 今月の法話 バックナンバー(No.384)

今月の法話 バックナンバー

令和2年4月 No.384
耕心田 えをこう

 春になると、家庭菜園を始める方も多いと思います。どんな種類の野菜を育てようか、考えるだけでも楽しいものです。

 ところで、美味しい野菜を作るには何が大事だと思われますか?上手な水やりでしょうか?高級な肥料でしょうか?それとも天候などの環境が整うことでしょうか?どれも大切なことだと思います。しかし、専門的に農作業をされているお方に尋ねると、実は、“土”が一番大事だと教えてもらいました。

 菜園の土台になる土は、野菜を育むために欠かせないものです。どんなに良いタネをまいても、土が野菜の生育に適していなければ、うまく育たないのです。

 このことから、土を耕すことがとても大切だとわかります。タネを植える土がふかふかのベットのように整っていると、野菜はすくすくと育ち、豊かな実りを得ることができるのです。

仏教は心を耕す教えだといわれます。日常生活の中で、さまざまなできごとが起こります。そのできごとに私の心は右往左往しますが、その心を受けとめ、育む方法を考える人は少ないのではないかと思います。疲れた身体を癒すのに、ふかふかのベットは欠かせないものです。傷ついた心を受けとめる心のベットをもっていますか?

いつでもどこでもどんなことがあっても、決して見捨てることがない仏さまを、南無阿弥陀仏と申しあげるのだと親鸞聖人は教えてくださいました。いつでもどこでもどんなときも、お念仏が支えになるとお説きになられているのです。いできごとに心が硬くなってしまう私を、南無阿弥陀仏は受けとめてくださっています。

奈良県五條市 圓光寺 和氣 秀剛

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